白石克孝 氏(龍谷フロートソーラーパークの設置・運営)
人が、地域が、企業が、再生可能エネルギーを考える
きっかけになるような社会的インパクトのある事業を続けたい
龍谷フロートソーラーパークの設置・運営
白石克孝 氏
龍谷大学副学長政策学部教授
白石克孝 氏
これまで取組んできたこと、現在取組んでいることを教えてください。
洲本市の域学連携事業として、産・官・学が連携し、洲本市所有のため池にフロートメガソーラー発電所を設置し、固定価格買取制度(電力会社が再生可能エネルギーを一定価格で買い取る制度)を利用した売電事業を行っています。売電による利益は、洲本市の地域活性化事業等に活用されています。
取組を始めようと思ったきっかけや、取組に対する思いを教えてください。
再生可能エネルギーの研究に取り組んでいたところ、洲本市から声をかけていただいたことがきっかけです。東日本大震災後の電力不足などから再生可能エネルギー普及に向けたモデルづくりが求められる中で、まさにぴったりの事業になると思いました。
取組の中でやりがいに感じたことや、苦労した点を教えて下さい。
学生との継続的な関わりができて、より持続可能な事業モデルになったと思います。
ただ、後続する事例が少なく、社会全体に大きな変革をもたらすような事業にはならなかったのでは…との思いもあり、事業の難しさを実感しました。
取組を通して、どんな淡路島にしたいですか。
知識やノウハウなどを活かした社会貢献は大学の重要な社会的役割だと考えています。また、「あわじ環境未来島構想」は、今後の代替エネルギーを考えるきっかけとして意義深いものだと思うので、これまで以上に再生可能エネルギーに関する事業が発展することを期待しています。